演奏会レポ。『まるごと貴富』

ということで、合唱団京都エコーさんの演奏会である『まるごと貴富』を見るために、単身京都へ行って来ました。

高校3年の時に、高文連合唱部門の全国大会会場であった京都コンサートホールに入ったとき、何かしらの運命のようなものを感じました。



肝心の演奏会は信長貴富先生をスペシャルゲストに迎えての豪華な演奏会で、関西の演奏会ということもあって、いきなり信長先生が「こんにちは。浅井敬壹です」と挨拶しツカミは完璧(笑)。こんな感じで、ところどころ笑いありの素敵な演奏会でした。

それでは、セットリストというか、演奏曲目をご紹介。

寺山修司の詩による6つのうた 思い出すために』
「かなしみ」
「てがみ」
「世界の一番遠い土地へ」
「ぼくが死んでも」
「思い出すために」
「種子」

ノスタルジア』『ノスタルジア?』より
すみれの花咲く頃
「朧月夜」
「村の鍛冶屋」
「埴生の宿」
私の青空
「みかんの花咲く丘」

(信長先生と浅井先生の対談)

『心もよう』(原曲:井上陽水)
『愛燦燦』(原曲:美空ひばり)

(休憩)

祈り
混声合唱組曲『ねがいごと』より 「厄払いの唄」(太鼓:信長貴富先生)
「未来へ」(委嘱初演)
混声合唱とピアノのための『初心のうた』より 「初心のうた」
「夕焼け」(混声版初演)
混声合唱とピアノのための『新しい歌』より 「一詩人の最後の詩」


(アンコール)
『雲は雲のままに流れ』(指揮:信長貴富先生)
混声合唱とピアノのための『新しい歌』より 「きみ歌えよ」(伴奏:信長貴富先生)


とりあえず、心に残った曲を並べてみる…

『種子』
この歌は、前々から唄いたくて仕方ない曲のうちの一つ。テーマが深い。
「たとえ 世界の終わりが明日だとしても 種子をまくことができるか?」
という一行に、組曲全体のメッセージが凝縮されているようにも思える作品。
合唱団京都エコーさんの表現力の豊かさによって、さらに曲じたいの魅力がよく引き出されていたと思います。


『みかんの花咲く丘』
もともと好きな曲。メロディは誰でも聞いたことがあると思う。
ただ、歌詞が2番3番と進むにつれて、「実は…」という、どこか悲しいストーリーが描かれている。
これがの信長先生の手によって非常に温かみのある美しい旋律に編曲されている、素敵な作品。

『未来へ』
「子供たちでも口ずさめるような歌を…」というようなメッセージに信長先生が答えた歌。
谷川俊太郎先生のメッセージ性の強く優しい詩に、信長先生の作曲という絶妙のハーモニー。
今回はギター2本による伴奏も付いて、音楽に深みが出ていました。
人目を憚らず、感動して泣いてしまいました。それぐらい名曲だったように思う。

(同じコンビネーションで作られた『いまぼくに』の中の「木」を思い浮かべていただくといいかもしれない)

『きみ歌えよ』
信長先生の作品の中でも、「合唱人なら誰もが歌える」ともいえるくらい有名な曲。
浅井先生が「この曲知ってる人?」みたいな質問をされた時に相当な数の観客から手が上がっていた。
途中の信長先生のピアノソロがとてもかっこよかった。




本当は一曲一曲、すべて書いていきたいのでうが時間が無かったので…とても残念です。


文末になってしまいますが、合唱団京都エコーの皆さん、演奏会のご成功おめでとうございます。そして、見事な演奏を本当にありがとうございました。





さて、お金が全く無くてお土産を買って来れなかったけど、唄い方については学んできたつもりなので後で書きますね。


では。